公益社団法人 日本麻酔科学会

会 期 2024.6.6(Thu)〜8(Sat) 会 長
松本美志也 山口大学大学院医学系研究科麻酔・蘇生学講座教授
会 場 神戸ポートピアホテル/神戸国際展示場/神戸国際会議場/WEB配信
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会長挨拶

会長:松本美志也(山口大学大学院医学系研究科麻酔・蘇生学講座教授)

会長

松本美志也

山口大学大学院医学系研究科麻酔・蘇生学講座教授

日本麻酔科学会第71回学術集会の会長を務めます山口大学大学院医学系研究科麻酔・蘇生学講座の松本美志也です。 学術集会を開催させていただくにあたってご挨拶を申し上げます。
第71回学術集会は2024年6月6日(木)~8日(土)の3日間、神戸での開催を予定しています。 2024年の6月にはCOVID-19の感染も落ち着いて本来の学術集会の姿に戻っていると期待していますが、 COVID-19の影響を受けてわれわれが学んできた学術集会運営のノウハウを生かし、柔軟に対応できるように準備を進めてまいります。
この数十年の間に麻酔科学は素晴らしい発展を遂げました。迅速に導入・覚醒が可能な揮発性吸入麻酔薬の普及、 超短時間作用性の麻薬や筋弛緩薬の拮抗薬の登場、そして、麻酔薬の鎮静・鎮痛作用に関する研究の進歩、 さらにはパルスオキシメータや麻酔深度モニターなどの開発により麻酔の安全性は大いに高まりました。 そのおかげで、麻酔を受けることができる患者さんの範囲が広がり、大きな社会貢献となりました。 麻酔の安全性の向上は麻酔科医にも大きな安心感を与え、心の余裕をもたらしたと感じています。
その一方で、手術件数増加と手術内容の高度化による手術時間の延長により、麻酔科医の労働環境は過酷な状況が続いています。 しかし、政府主導のタスク・シフト/シェアの推進も進みつつあり、2005年に日本麻酔科学会が公表した 「麻酔科医マンパワー不足に対する日本麻酔科学会の提言」が徐々に実現されようとしています。 麻酔科医の労働環境が改善され、麻酔科医が考える時間を与えられ、新しい発想が生まれて麻酔科学がさらに発展するという好循環を期待しています。
学術集会のテーマは「麻酔科学の発展 人はもっとやさしくなれる」としました。
麻酔科学の発展は学問的な達成感や満足度につながり、さらに現場では患者さんやそのご家族、そして、われわれ自身を幸せにしてくれるものだと思います。 麻酔科学のさらなる発展を目指す学術集会にしたいと思いますので、ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

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